マーケティングセミナー・ウェビナー動向|業種・テーマ・共催の割合を毎月集計

セミナーの曜日や時間、共催の組み方を、なんとなく決めていませんか。毎月届く告知を開催単位で数え、他社が混む枠と空いている枠、よく開かれるテーマ、共催の相場を毎月更新でまとめています。
2026年10月分(2026年11月3日更新)
セミナーの日程を決めるとき、他社の予定まで見ていますか?
「とりあえず水曜の昼で」と、なんとなく決めている方も多いのではないでしょうか。
実は、ムジンもそうでした。
ムジンは、複数の会社が講演を持ち寄る共催セミナーを企画しています。日程の打ち合わせで「その日時、他社のセミナーと重なりませんか」と聞かれ、答えに詰まったことがあります。
「水曜の昼は多そうですね」と、勘で返すのが精一杯でした。
そこで、BtoBの各社から届いたセミナー告知を1件ずつ数えました。10月は開催単位で410本です。混む曜日と時間、よく開かれるテーマ、共催の組み方まで見えてきたので、このページで毎月更新していきます。

他社のセミナーなんて、数えて何かわかるんですか?

わかります。水曜と木曜だけで、開催の6割を占めていました。

えっ、そんなに集まっているんですか?

はい。開始時刻も、11〜13時台の3時間に6割が集まっています。
この記事の要旨
- 1
開催の6割は水曜と木曜、時刻も11〜13時台に6割
- 2
共催が6割。いちばん多い形は2社での共催です
- 3
告知は開催2週間前に集中し、3〜4週間前は空いています
月1本の会社と毎週開く会社に分かれます

BtoBのマーケティング・営業支援の分野を中心に、各社から届いたセミナーやウェビナー、交流会の告知を数えました。
期間は10月6日から31日までの26日間です。届いた告知は427件で、同じセミナーのリマインドを1本にまとめると、開催単位で410本になりました。
主催企業は209社です。平日1日あたりに直すと、およそ20本の新しいセミナーが届いていた計算になります。
最初に知りたかったのは、各社が月に何本開いているのか、でした。
てっきり、多くの会社が月2〜3本は開いていると思っていました。

26日間で1本だけの会社が135社。全体の64.6%を占めていました。
一方で、4本以上開いた17社が、全410本のうち142本を開いています。8.1%の会社が、開催全体の34.6%を開いていることになります。
最も多い1社は18本でした。週4本を超えるペースです。
月1本前後の会社は、1本ごとの申込数で成果を測りがちです。
毎週開く会社は違います。1本の集客が少なくても、テーマを変えて接点を積み上げています。
自社がどちらを目指すかを先に決めておくと、1本あたりの目標申込数と準備の工数も決めやすくなります。
テーマの上位は人事とDXでした

マーケティングのセミナーを開くとき、受信箱で誰と読者の時間を取り合っているのでしょうか。
410本を1本1テーマで分けたのが次の図です。

いちばん多いのは「バックオフィス・DX・データ活用」の68本(16.6%)でした。経理や情報システム、データ基盤、製造現場の効率化などを扱うセミナーです。
僅差の2位は「採用・人事・労務」の67本(16.3%)です。新卒採用の早期接触や評価制度、離職の防止など、来期に向けた見直しを促す内容が目立ちました。
図の赤い5本が、マーケティングと営業に関わるテーマです。合わせて173本、全体の42.2%になります。
マーケティングのセミナーは、人事やDXの告知とも同じ受信箱に並んでいます。
ムジンの別の調査でも、BtoBの受信箱に届くメールの60.5%がセミナー関連でした。
▼受信箱全体の内訳は、こちらの記事で詳しく書いています
BtoBメルマガ2,447通を全件調査|件名・配信時間・文字数・ボタンの実態
題名に「AI」が入るセミナーは27.8%
題名に「AI」か「生成」を含むセミナーは114本でした。全体の27.8%です。
テーマ別で最も高いのは「広告・SEO・AI検索・SNS」で、49本中22本(44.9%)でした。AI検索やLLMO、AIOを題名に入れたものだけで15本あります。
ほかのテーマは、営業・新規開拓・SFAが22.2%、バックオフィス・DX・データ活用が23.5%です。採用・人事・労務は7.5%と低めでした。
「AI」と書くだけでは、もう他社の題名と見分けがつきません。
AIを入れるなら、どの業務の何が変わるのかまで、題名で示してみませんか。
運営ノウハウのセミナーは10本だけ
意外だったのは「ウェビナー・展示会の運営」です。
ウェビナーを開く会社はこれだけ多いのに、運営方法そのものを扱うセミナーは10本しかありませんでした。
まだ開く会社が少なく、狙い目のテーマだと見ています。

全部で何社くらいの告知を見たんですか?

マーケティング・営業支援の分野を中心に、209社の告知を1本ずつ数えています。

209社分あるなら、曜日や時間の傾向も見えそうですね。

はい。次の章で、混む曜日と時間をお見せします。
水曜と木曜の昼に6割が集まります

冒頭の「他社と重なりませんか」に答えるため、曜日と時刻を見ていきます。
開催日が分かる401本の曜日と、開始時刻が分かる245本の時刻を数えた結果です。

水曜が120本、木曜が122本でした。この2曜日で全体の60.3%を占めています。
火曜は88本(21.9%)、金曜は44本(11.0%)です。月曜は23本と少なく、土曜は4本、日曜は0本でした。
時刻の集中は、さらにはっきりしています。12時台と13時台が、ともに54本で最多でした。11時台の40本を足すと、3時間に148本(60.4%)が集まっています。
反対に、15時台は18本、16〜17時台は6本と少なめです。18時台以降は15本(6.1%)でした。
参加者が同じ時間に複数の申込を抱えると、当日の参加率が下がるおそれがあります。当日の参加を大事にしたいなら、空いている枠を試す価値があります。
確かめるなら、曜日と時間を変えて2回開き、参加率を比べるのが確実です。
オンラインが8割を超えます
開催形式が分かる350本では、オンラインが293本(83.7%)でした。会場開催は54本(15.4%)、会場とオンラインの併催は3本です。
アーカイブや見逃し配信、録画配信に触れた告知は、47本(11.5%)にとどまりました。
オンライン同士では、形式で差をつけにくくなります。アーカイブの有無を書くだけでも、申込の理由を1つ増やせます。
告知は開催の2週間前に集中します

次に気になったのは、各社がいつから告知を始めているかです。
同じセミナーの告知のうち、最初に届いた日から開催日までを数えました。

平均は14.0日です。内訳は、7日以内が151本(37.7%)、8〜14日が110本(27.4%)でした。15〜30日は109本(27.2%)、31日以上は31本(7.7%)です。
多くのセミナーが、開催2週間前から直前にかけて一斉に案内を出しています。
だとすると、3〜4週間前に初報を出せば、他社の告知が少ない時期に読者の目に入ります。
実際、早めに動いている会社もあります。10月に届いた410本のうち、開催が11月以降のものは125本(30.5%)でした。
3本に1本は、前の月のうちに集客を始めている計算です。
1社から月13通の告知が届きます
1社がどれくらい告知メールを送っているかも数えました。セミナー集客メールをよく送る34社の3か月分を見ると、中央値は月13.3通です。
平均は18.8通で、月30通以上の会社も4社ありました。思っていたよりずっと多い数字です。
セミナーを月に数本開く会社でも、告知メールは月10通を超えています。
同じ34社から約4通ずつ抜き出した134通を、件名と本文で分けました。

初めての案内(初報)は47通、35.1%です。
残りは追いかけ便でした。当日の案内が17.2%、再配信・アーカイブ配信が14.9%、来週開催の案内が13.4%、前日の案内が11.9%です。
では、1つのセミナーに何本送っているのでしょうか。受信メールをセミナーの題名で企画ごとに結びつけたBtoBメルマガ2,447通の調査では、1企画あたり平均2.8本でした。4本以上送る企画も24%あります。
1本に初報1通だけで臨むと、受信箱に出る回数で他社に差をつけられてしまいます。
セミナー集客の計画は、開催本数と1本あたりの通数を掛けた数で立てるのが現実的です。

1本に何通も送ったら、しつこいと思われませんか?

抜き出した134通のうち、初報は35.1%でした。残りの6割以上は追いかけ便です。

みんな送っているんですね。じゃあ、集客は他社と組んだほうが早いですか?

実際、6割が共催です。組み方の相場を次の章で見てみましょう。
共催は6割、いちばん多いのは2社です

共催セミナーは、どのくらいの規模で組まれているのでしょうか。
ここでは、主催企業以外の会社が共催や登壇で名を連ねているものを「共催」と数えています。
共催の有無が分かる393本のうち、共催は236本(60.1%)でした。単独開催は157本です。共催した会社の数を並べたのが次の図です。

いちばん多いのは2社での共催で、109本(46.2%)でした。3社は40本(16.9%)です。
11社以上の大型カンファレンスは21本(8.9%)で、参加社数の中央値は3社でした。共催の多くは、2〜3社の小さな組み合わせです。
▼共催セミナーの進め方は、こちらの記事で詳しく書いています
共催セミナーとは|BtoBの6割が共催。社数・告知・進め方の相場
EC・通販向けは9割が共催
業種で分けると、共催の組み方がはっきり違いました。

目立つのはEC・通販向けです。39本中35本、89.7%が共催で、参加社数の中央値は5社でした。
EC業界では、カートや物流、広告、CRMなど担当の違う会社が組み、1本で事業全体を扱う形が定着しています。
BtoBマーケ・セールス、IT・SaaS、採用・人事は、共催率が53〜58%でした。参加社数の中央値は2〜3社です。
本数が最も多いのはBtoBマーケ・セールス向けで、138本(33.7%)です。1社あたりの本数も1.86本と最も高く、マーケティングや営業の支援会社がよく開いています。
製造・物流は19本、不動産は5本と少数でした。対象業界がはっきりしている会社は、業界名を題名に入れて絞るほうが、受信箱で目に留まりやすいと考えます。
共催の相手は693社の中にいます
共催の相手探しの参考に、共催や登壇で名前が挙がった会社も数えました。共催236本に登場したのは延べ917枠、重複を除くと693社です。
このうち147社は、2本以上に名前がありました。
89社は、期間中に自社主催のセミナーも開いています。他社の共催に出たことがある会社なら、進め方にも慣れているはずです。
本数が多い会社は単独も混ぜています
開催頻度との関係も見ました。期間中1本だけの会社の共催率は66.1%、2本の会社は65.3%です。
3本以上開いた36社では、共催率が53.9%に下がります。このうち22社は、共催と単独を混ぜていました。
共催は集客が伸びやすい一方で、日程調整や役割分担に時間がかかります。
共催の回で新しい読者を集め、単独の回で既存の読者に深いテーマを届ける。本数を増やしたい会社には、この分け方が無理なく続きます。

相場はわかりました。でも、自社の企画にどう当てはめればいいんですか?

テーマ、本数、告知の時期、枠の4つを、10月の数字と見比べます。

毎月の数字が変わったら、どうするんですか?

このページを毎月更新するので、基準値と並べて確かめられます。
自社の企画を相場と見比べる手順

ここまでの数字を、自社のセミナー企画に当てはめてみましょう。
大事なのは、他社の多い枠に合わせることではありません。相場を知ったうえで、どこをずらすかを1つ決めることです。テーマ、本数、告知の時期、開く枠のどれか1つを変えて、自社の申込と参加率で比べてみてください。
企画を見比べるチェック手順
- 自社のテーマが10の分類のどれに入り、同じ分類が月に何本あるかを確かめます。
- 「月1本で1本ごとに集客する」型か「毎週開いて接点を積む」型かを決めます。
- 開催本数と1本あたりの告知通数を掛けて、配信の計画を立てます。
- 最初の告知を開催の3〜4週間前に出し、当日や前日などの追いかけ便を2通以上用意します。
- 水曜・木曜の12〜13時台を避けた枠で1回開き、参加率を比べます。
- アーカイブ配信の有無を告知文に書きます。
- 題名にAIを入れるなら、対象の業務と何が変わるかを具体的に書きます。
- 初めての共催は、顧客層が近い1社との2社共催から始めます。EC・通販向けなら、4社以上で事業全体を扱う企画も候補にします。
10月の基準値
このページは毎月更新し、来月から月ごとの推移を積み上げていきます。比べる基準になる10月の値は次のとおりです。
- 開催は410本、主催企業は209社でした。
- マーケティング・営業系のテーマは42.2%でした。
- 水曜と木曜の割合は60.3%、11〜13時台の割合は60.4%でした。
- オンライン開催は83.7%、共催率は60.1%でした。
- 題名にAIを含む割合は27.8%でした。
よくある質問
マーケティングセミナーは月にどのくらい開かれていますか
2026年10月6日から31日の26日間に届いた告知は、開催単位で410本でした。そのうちマーケティングと営業に関わるテーマは173本(42.2%)です。
ウェビナーは何曜日の何時に開くのがよいですか
混雑を避けるなら、火曜や15時台など本数の少ない枠が候補です。開催は水曜と木曜で60.3%、開始時刻は11〜13時台で60.4%を占めています。実際の参加率を見て判断することをおすすめします。
共催ウェビナーは何社で組むのが一般的ですか
いちばん多いのは2社での共催で、共催236本の46.2%でした。参加社数の中央値は3社です。共催の割合は全体で60.1%、EC・通販向けでは89.7%でした。
まとめ
今回いちばん驚いたのは、開催がここまで同じ曜日と時間に集まっていたことです。各社が「この枠なら来てもらえる」と考えた結果、同じ枠に集まっているように見えます。
最後に、要点をもう一度だけ並べます。
- 開催の6割は水曜と木曜で、開始時刻も11〜13時台に6割が集まります。
- 告知は開催2週間前に集中し、3〜4週間前は他社の告知が少ない時期です。
- 共催は6割で、いちばん多いのは2社での共催です。
だからこそ、空いている枠は狙い目です。まずは次のセミナーを1回だけ、火曜か15時台で開いてみてください。いつもの枠と参加率を比べれば、自社にとっての「空き枠」が見えてきます。
ムジンは、各社の講演を事前に収録してつなぎ、オンラインで配信する動画共催セミナーの企画から集客メールの制作までを支援しています。他社のセミナーは、毎日更新の業種別セミナー一覧でもご覧いただけます。
調査の方法
- 対象は、BtoBのマーケティング・営業支援の分野を中心に各社から届いたメールのうち、セミナー・ウェビナー・カンファレンス・交流会を告知していたものです。
- 期間は、受信日が2026年10月6日から31日までの26日間です。告知427件を、同じ主催企業・同じ開催日で題名がほぼ同じものを1本にまとめ、開催410本として数えました。
- 割合は、特に断りがない限り410本、またはそのうち該当項目が分かる本数を分母にしています。
- テーマはムジンが題名と要約から10の分類に分けました。業種は、業種別セミナー一覧で付けているタグを使っています。
- 開催日時は告知に書かれた開始日時で、複数日の催しは初日で数えました。告知から開催までの日数は、最初に届いた告知の日から数えています。
- 1社あたりの告知通数は、セミナー集客メールをよく送る34社の3か月分(受信日2026年7月25日から10月24日)から出しました。
- 全体の傾向を見るための集計で、主催企業の社名やセミナー名・登壇者名、告知の件名・本文の実物は掲載していません。
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