共催セミナーとは|BtoBの6割が共催。社数・告知・進め方の相場

共催セミナーを始めたいが、何社で組みいつ告知すればよいか迷う担当者向けの記事です。届いたBtoBのセミナー告知410本を数え、共催の割合、業界ごとの社数、告知の時期と回数、準備の逆算の仕方をまとめました。
共催セミナーを企画したこと、ありますか?
「他社と組めば集客が楽になるらしい」と聞いても、何社で組めばいいのか、いつから告知すればいいのか、決め手がないまま進めている方も多いのではないでしょうか。
ムジンにも、「他社は何社くらいで組んでいるんですか」という質問がよく届きます。
最初は、感覚でしか答えられませんでした。
調べても出てくるのは、「リストを持ち寄れる」「費用を分担できる」といった一般論ばかりです。
そこで、BtoBの各社から届いたセミナー告知を1本ずつ数え、共催がどれくらい開かれ、何社で組まれ、いつ告知されているかを調べました。
この記事では、共催セミナーとは何か、メリットはどこにあるのか、どう進めればいいのかを、数字と一緒に順に見ていきます。

共催って、他社と組むぶん手間が増えるだけじゃないんですか?

手間は増えます。それでも、BtoBのセミナーの6割は共催でした。

どれくらいの数を見たんですか?

209社が開いた410本を数えています。順に見ていきましょう。
この記事の要旨
- 1
BtoBのセミナーの6割は共催で、最も多いのは2社での共催です
- 2
EC・通販向けは9割が共催で、参加社数の中央値は5社です
- 3
共催は単独より告知を早く始め、各社の案内をそろえて出しています
共催セミナーとは?BtoBの6割が共催です

共催セミナーは、テーマの近い複数の会社が1つのセミナーを一緒に開き、登壇と集客を分け合う形式です。
各社が自社のメルマガや顧客に案内を出すので、自社だけでは届かない読者にも告知が届きます。
では、実際にどれくらい開かれているのでしょうか。
BtoBのマーケティング・営業支援の分野を中心に、各社から届いたセミナーの告知を数えました。2026年10月の26日間で、セミナーの数にして410本です(同じセミナーの再送は1本に数えています)。
主催企業以外の会社が、共催や登壇で名を連ねているものを「共催」と数えました。

共催の有無が分かる393本のうち、共催は236本、60.1%でした。
BtoBのセミナーは、単独より共催のほうが多いことになります。
てっきり、共催は大型のカンファレンスに限った話だと思っていました。ところが、いちばん多いのは2社での共催で、109本(46.2%)を占めています。11社以上で組む大型の催しは21本(8.9%)だけでした。
参加社数の中央値は3社で、共催の多くは2〜3社の小さな組み合わせです。

でも、わざわざ他社と組むメリットって何ですか?

いちばんは、自社のリストにいない読者に案内が届くことです。

自社のリストだけで足りている会社もありますよね?

開催本数で分けると、共催の使い方がはっきり違いました。
共催のメリットは他社の読者に届くこと

共催のメリットは、大きく3つあります。
1つ目は、他社の読者に案内が届くことです。共催各社がそれぞれのメルマガや顧客に案内を出すので、自社のリストだけでは会えない人に申し込んでもらえます。
2つ目は、準備と費用を分け合えることです。講演を1社で全部用意する必要がなく、集客ページや配信の手間も分担できます。
3つ目は、テーマに厚みが出ることです。1社の話より、立場の違う会社の話を一度に聞けるほうが、読者にとって申し込む理由になります。
では、どんな会社が共催を使っているのでしょうか。期間中に開いた本数で主催企業を分け、共催の割合を比べたのが次の図です。

期間中に1本だけ開いた会社では、共催が66.1%でした。2本の会社は65.3%です。
一方で、3本以上開いた会社では53.9%まで下がります。
本数の少ない会社ほど、他社と組んで開いています。毎月のように自社だけで集客を続けるのは、リストの大きさを考えると簡単ではありません。
本数の多い会社は、共催と単独を混ぜていました。共催の回で新しい読者を集め、単独の回で既存の読者に深いテーマを届ける。そんな使い分けが見えてきます。
▼BtoB企業がどのくらいの頻度でセミナーを開き、どんなテーマが多いのかは、こちらの記事で詳しく書いています。
マーケティングセミナー・ウェビナー動向|業種・テーマ・共催の割合を毎月集計
何社で組む?いちばん多いのは2社です
では、何社で組めばいいのでしょうか。
全体では2社での共催が最多でしたが、業種で分けると組み方がはっきり違いました。

目立つのはEC・通販向けです。39本中35本、89.7%が共催でした。参加社数の中央値も5社と、ほかより多くなっています。
EC業界では、カートや物流、広告、CRMなど担当の違う会社が組み、1本で事業全体を扱う形が定着しています。
BtoBマーケ・セールス、IT・SaaS、採用・人事は、共催率が53〜58%でした。参加社数の中央値は2〜3社です。
業界によって、よく組まれる社数は違います。
初めての共催なら、まずは顧客層が近い1社と組む2社共催が始めやすい形です。日程の調整や役割分担も、相手が1社なら決めやすくなります。
ECのように、事業の流れを1本で見せられる業界なら、4社以上で組む企画も候補になります。その場合も、各社の読者が同じテーマに関心を持つかどうかを先に確かめておきましょう。テーマが合わない会社を足しても、読者にとって申し込む理由にはなりにくいからです。

組む相手が決まったら、あとは各社に告知を任せればいいんですよね?

任せきりにはしません。告知の時期と回数を、全社でそろえます。

1回告知すれば、十分じゃないんですか?

1回だけだと、ほかのセミナーの案内に埋もれやすくなります。
告知は早めに、全社でそろえる

受信箱の側から見てみます。BtoBメルマガ2,447通の調査では、受信箱に届くBtoBメルマガの60.5%がセミナー関連でした。
これだけ案内が多いと、1社が1回出すだけの告知は目に留まりにくくなります。
まず、共催と単独で、告知を始める時期を比べました。

開催の15日以上前に最初の告知が届いていたのは、共催で41.2%、単独開催で26.1%でした。最初の告知から開催日までの中央値も、共催が13日、単独が9日です。
共催は、単独より早めに告知を始めています。各社の配信日をそろえるには、そのぶん前倒しで動く必要があるからだと見ています。
次は回数です。セミナー集客メールをよく送る34社から、約4通ずつ抜き出した134通を、どの時点の案内かで分けました。

初めての案内(初報)は35.1%でした。残りは、当日の案内、再配信・アーカイブ配信、来週開催の案内、前日の案内といった追いかけ便です。
受信メールをセミナーの題名で企画ごとに結びつけて数えると、1企画あたりの配信は平均2.8本でした。4本以上送る企画も24%あります。
共催の告知は、各社が1回ずつ出して終わりではありません。
共催各社にも、初報と追いかけ便を出してもらいましょう。初報、来週開催、前日か当日、の3回を最低限にして、配信日を集客の前にすり合わせておきます。各社の案内が同じ週に重なれば、読者の目に触れる回数も増えます。
▼開催直前のリマインドメールを、何本・いつ送るかは、こちらの記事で詳しく書いています。
セミナーのリマインドメールは当日の朝が効く|送る本数とタイミング

3〜4週間前に告知するなら、準備はもっと前からですよね。

はい。開催日から逆算して、期日を先に決めておきます。

他社の返事待ちで、遅れそうな気がします。

そこが一番詰まる場面です。手順と一緒に見ていきましょう。
準備は開催日から逆算する

共催は、自社だけで決められないことが多い企画です。だからこそ、開催日から逆算して、各社に期日を先に伝えておきます。全体の流れは次の図のとおりです。

最初の案内を3〜4週間前に出すには、集客ページと素材がその前にそろっている必要があります。そこから逆算すると、打診は開催の2か月前が目安です。
この通りに進まない場面もあります。よく詰まる3つを紹介します。
詰まる場面1: 参加可否の返事が来ない
いちばん多いのが、返事が来ないまま素材の期日が近づく場面です。
期日を過ぎてから参加の返事が来ても、素材が間に合わず見送りになりがちです。打診の時点で回答期限を短めに切り、期限の前日に未回答の会社へ確認を入れておくと、参加企業を早く固められます。
詰まる場面2: 申込者の扱いが決まっていない
共催で揉めやすいのが、集まった申込者の情報を誰がどう使うかです。
全社で共有するのか、各社経由の申込者だけを渡すのか。後からの営業連絡はどこまでよいのか。申込フォームの同意文にも関わるので、集客ページを作る前に決めておきます。
詰まる場面3: 各社の配信日がばらける
各社の告知がばらばらの週に出ると、読者の目に触れる回数が増えません。
初報、来週開催、前日か当日の配信日を、集客を始める前に一覧にして共有します。告知文の見本を配っておくと、各社の担当者も出しやすくなります。
企画を始める前のチェック手順
- テーマを決め、各社の読者が重なる候補企業を書き出す
- 初めてなら顧客層が近い1社との2社共催から始め、ECなど業界の流れを扱うなら4社以上も検討する
- 打診は開催の2か月前を目安にし、参加可否の回答期限を短めに切る
- 共催企業・日程・役割分担と、申込者の扱いを同時に決める
- 講演タイトル、プロフィール、写真、ロゴの提出期日を各社に伝える
- 集客ページを開催の3〜4週間前に公開し、全社で最初の案内を出す
- 初報・来週開催・前日か当日の配信日を一覧にし、告知文の見本を配る
- 開催後は、決めたとおりに申込者を共有し、共催各社にお礼を送る
よくある質問
共催セミナーはどれくらい開かれていますか?
BtoBのセミナー・ウェビナーの約6割が共催です。2026年10月に届いたBtoBのセミナー告知を開催単位で数えると、共催の有無が分かる393本のうち236本(60.1%)が共催でした。EC・通販向けでは89.7%に上ります。
共催セミナーは何社で組むのが一般的ですか?
いちばん多いのは2社での共催で、共催236本の46.2%でした。参加社数の中央値は3社です。EC・通販向けは中央値5社と多く、業界によってよく組まれる社数が変わります。
共催セミナーの準備にはどれくらいの期間が必要ですか?
開催の2か月前には動き始めるのが目安です。共催の41.2%は開催の15日以上前に最初の告知を出しています。3〜4週間前に全社で告知を始めるには、その前に参加企業と素材をそろえる必要があるため、打診は2か月前からが現実的です。
まとめ
告知を1本ずつ数えて、いちばんはっきりしたのは、BtoBのセミナーでは単独より共催のほうが多いことでした。しかも、その多くは2〜3社の小さな組み合わせです。
共催の価値は、他社の読者に届くことそのものです。
だからこそ、組む相手の選び方と、各社の告知のそろい方で結果が変わります。
最後に、要点をもう一度だけ並べます。
- BtoBのセミナーの6割は共催で、最も多いのは2社での共催です。
- EC・通販向けは9割が共催で、業界によってよく組まれる社数が違います。
- 共催は単独より告知を早く始めます。各社の案内は3〜4週間前からそろえて出しましょう。
まずは次の企画の候補企業を書き出して、各社の読者とテーマが重なるかを確かめるところから始めましょう。そこが合えば、共催は心強い集客の手段になります。
ムジンの動画共催セミナーでは、各社25分の講演を事前に収録してつなぎ、共催先の選定から集客メールの制作までを引き受けています。
調査の方法
- 共催の割合・社数・業種・告知の時期は、BtoBのマーケティング・営業支援の分野を中心に、2026年10月6日〜31日に各社から届いたセミナー・ウェビナー・交流会の告知427件を、同じ主催企業・同じ開催日で題名がほぼ同じものを1本にまとめた410本で数えました。
- 主催企業以外の会社が共催や登壇で名を連ねているものを共催とし、割合の分母は共催の有無が分かる393本です。業種は、業種別セミナー一覧で付けているタグを使っています。
- 告知の時期は、同じセミナーで最初に届いた告知の受信日から開催日までの日数です。
- 配信タイミングの内訳は、セミナー集客メールをよく送る34社から2026年7月25日〜10月24日に届いたメールのうち、約4通ずつ抜き出した134通を、件名と本文で分けました。
- 1企画あたりの配信本数は、2026年8月20日〜10月20日に開催されたセミナーと届いたメールを題名で結びつけた45企画で数えました(BtoBメルマガ2,447通の調査と同じ数え方です)。
- 全体の傾向を見るための集計で、差出企業の社名や件名・本文の実物は掲載していません。
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